飼育のコツ

単独?混泳? 熱帯魚初心者に知ってほしい4つの飼い方

最近、テレビなどでも取り上げられている、鉄道オタクの人々。

一口に鉄道オタクといっても、乗ることが好きな乗り鉄、写真撮影に命をかける撮り鉄など、様々な楽しみ方がありますよね。

実は熱帯魚飼育も、だた「飼う」といっても色々な楽しみ方があるんです。

一匹に愛情を注ぐ「単匹(1匹)飼育」

すべての飼育の中で、最も基本に位置するのが単匹(1匹)飼育です。

一つの水槽で一匹の魚だけを飼う、金魚鉢の金魚をイメージするのが手っ取り早いですね。

管理にそれほど手間はかかりませんが、どうしても水槽が寂しく感じられてしまうという欠点があります。

金魚鉢のように小さい魚を小さい容器で飼うか、アロワナのように存在感のある魚を飼うことである程度カバー可能ですが、その条件を満たせる魚はどうしても限られてしまいます。

色々な魚が楽しめる「混泳飼育」

特に意識をせずにやっていることも多いのが混泳飼育です。

混泳とは、複数種類の魚を一つの水槽で飼うことを意味します。

例えばグッピーとエンゼルフィッシュなど、いくつかの種類を泳がせ、華やかさなどを演出していきます。そんなの当たり前じゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、これも意外と奥が深いんです。

魚はそれぞれの食性や住み心地のいい水質、縄張り意識の強さなど、実に多様な特性をもっています。綺麗だな・飼いたいなと思う組み合わせが、相性がイマイチ同士だった…ということもありえます。

その魚たちをどのように飼育していくか、試行錯誤してみるのも、また楽しいですよ。

もちろん、すでに相性の良さが確立されている魚達もいるので、大変なのはちょっと…という人はそういう種類を選べばOKです。

お魚の社会が覗ける?「単種群泳」

先ほどの混泳と違い、同じ種類をたくさん(20~100匹以上!)泳がせること群泳といいます。

群泳飼育ができる魚は、普段から群れで暮らしている種類に限られます。(それ以外だと、どちらかが倒れるまで縄張り争いをすることに…)

群泳飼育で最もメジャーな種類は、ネオンテトラに代表されるカラシンの仲間です。ほとんどのカラシン類は体長が2cm程度なので、1匹だと少し寂しい印象ですが、これが数十匹集まると圧倒的な美しさを見せます。

また、混泳と違って、エサや水質の好みを1種類の魚にあわせるだけでいいので、管理も簡単になる点も忘れてはいけない利点ですね。

プチ自然を演出する「水草水槽」

熱帯魚飼育なのに水草?と思われる方も多いと思いますが、世の中には魚を飼っていたはずが水草の魅力にとりつかれ、いつしか水草の飼育(?)をメインにしている人が、かなりの数いるんです。

水槽の中に草原や森を再現したり、どこか盆栽に通じる点があるのかもしれません。

現在、熱帯魚ショップなどで販売している水草は、数百種類に上ります。熱帯魚用の簡単なライトだけで育てられるものもあれば、専用の高輝度ライトに二酸化炭素添加が必要なものまで様々です。

管理については、水草をメインにすると、必然的に魚の飼育数が少なくなるので楽になることが多いです。(もちろん、シビアな管理が必要な水草もあるので事前にチェックはしておきましょう)

このように、魚を飼うと言っても色々な楽しみ方があります。

どれも魅力的な点が多いので、自分が興味を持った飼育法があればぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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