まずはじめに

知っておきたい熱帯魚水槽を選ぶときの3原則

熱帯魚の飼育用品の中でも、最重要品といえば水槽です。魚たちは一生その中で過ごすので、私たちにとっての家と同じか、それ以上に慎重に選んであげたいですね。特に水槽の大きさは一番の悩みどころですが、選び方には基本となる3原則があるんです。

大きさを決める時に注意すること

水槽が大きいほど水は汚れにくい

初心者の場合、「最初は簡単に始められる小さな水槽から…」と考える方が多いようです。ただ、水槽選びに関しては、その考えは完全な間違いといわなければなりません。

熱帯魚は、生活のすべてを水槽の中で過ごします。食事はもちろん、排泄もすんでいる水の中にしていきます。そして、水はどんどん汚れていき、魚がすみにくい環境になってしまいます。

それに対して、私たちは定期的な清掃やメンテナンスで対処していくわけですが、水槽が大きく水の量がたくさん入るほど、汚れるペースを遅くすることができるのです。

魚は人間と比べて環境の変化に敏感なので、これは大きなメリットになります。水槽を選ぶ場合には、他の条件(飼育スペースやコストなど)が許す範囲で最も大きいサイズのものを選びましょう。

長さではなく水量を見る

現在売られている水槽の多くは、規格化されたサイズで作られています。30cm、60cm、90cmなど、横幅30センチ単位での規格がもっともメジャーです。

30cmと60cm、そう聞くと感覚としては2倍の差に感じられますね。しかし、実際に見るべきは長さではなく、中に入る水の量なのです。

一般的な規格水槽に入る水量は、以下のとおりとなっています。

  • 30cm水槽=約10リットル
  • 60cm水槽=約60リットル
  • 90cm水槽=約200リットル

<水量(リットル)は、奥行き(cm)×幅(cm)×高さ(cm)÷1000で求められます>

長さでは2倍・3倍になっただけの水槽が、水量では6倍・20倍となっているのが分かると思います。そこに上で説明した内容を当てはめると、水の汚れる速度が6分の1、20分の1となるわけです。

水槽の大きさを決める際には、大きさの表記に惑わされず、中に入る水量を見るようにしましょう。

水槽は意外と重くなる

最後は水槽選びの注意点です。
すべてタイトルに書かれてしまっていますが、水槽は意外と重くなります。中に10リットルの水が入れば10キロ+α(水槽の自重やその他の器具)、200リットルの水が入れば200キロ+αです。

万が一にも事故が起こったりしないよう、設置予定場所にあわせた水槽を選びましょう。

水槽の材質の決め方

水槽の大きさを決めることができたら、次は材質を検討します。

現在、水槽の材質は「ガラス」「アクリル」の二つが存在しています。それぞれ、ほとんど正反対と言ってよいメリット・デメリットがあるので、自分に合った方を選択しましょう。

ガラス水槽

ガラス水槽は、水槽の中でも最もシェアの高い材質です。大量生産が可能なので、安価な価格設定となっています。最大の欠点は重さと壊れやすさです。特に掃除中の事故には注意しましょう。

メリット
  • 値段が安い
  • 表面に傷がつきにくい
  • 劣化しにくい(長持ちする)
デメリット
  • 重い(60cmサイズでは女性一人では持つのが難しい重さに)
  • 割れやすい
  • 透明度が低い(特に大型水槽で顕著)
  • 保温性が低い(電気代が高くなる可能性)

アクリル水槽

アクリル水槽

アクリル水槽は、その軽さゆえの取り回しのよさが最大のメリットです。また、加工がしやすいため、オーダーメイドによる任意の形の水槽を用意することができます。(台形や星型など)

その反面、ガラスよりも劣化しやすく、特に表面に生じる微小なひび割れ(クラック)は、鑑賞面にとって大きなデメリットとなります。

メリット
  • 軽い(90cmサイズでも女性が持てる重さ)
  • 割れにくい
  • 透明度が高い
  • 保温性が高い
デメリット
  • 値段が高い
  • 表面に傷がつきやすい
  • 劣化しやすい(5年程度が一般的な使用期間)

どちらを購入するか迷ってしまうという方は、取り回しや価格の面から、60cm以下のサイズ=ガラス、それ以上のサイズ=アクリルを選ぶことをおすすめします。その他、小さいお子様がいる家庭や女性の一人暮らしの場合には、サイズにかかわらず割れにくくて軽いアクリル製を選ぶなどしてみてはいかがでしょうか。

水槽の形状に関しては、特別な理由がない限り「規格水槽」を選んでおけば間違いありません。横幅の長さによっていくつかの種類が存在していますが、最もメジャーな60cm規格水槽は、「幅60cm×奥行き30cm×高さ36cm」の大きさとなっています。

規格水槽以外には、上から鑑賞するために高さを低く抑えた「らんちゅう水槽」や、より高さのある立体的なレイアウトを実現するための、「ハイタイプ水槽」が販売されています。

水槽は他の器具に比べても買い換える頻度が少ない飼育用品なので、ぜひ後悔しない選択をしていきましょう。

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