水槽の水換えの頻度と方法について解説!
熱帯魚のお世話と聞くと、何となく「水を定期的に換えなきゃいけないんだろうな」と考える人は多いと思います。
確かに、熱帯魚の飼育を始めた後は、一定のペースで水換えをする必要がありますが、それはどうしてでしょうか?また、水換えをしないと何が困ってしまうのでしょうか。
水換えの意味
水替えの意味・目的を一言でいうと「水槽内の要らないもの(食べ残しやコケ、アンモニアなどの有害成分など)を捨て、必要なもの(ミネラルなどの栄養素)を入れて飼育に適したpHと浸透圧を保つ」ことになります。
水換えを行う頻度
水換えのペースは1週間に1度、水量全体の4分の1程度というのが目安とされています。1週間に4分の1なら、2週間で2分の1でもいいんじゃないか?と思った方、残念ですが、それは止めてください。
熱帯魚にとって、水換えは生育環境が変化するという大きなストレスの原因です。お店で買ってきた後、水槽へ入れるまでにゆっくり水合わせをしてあげたように、水換えでの環境変化も、可能な限り少なくしてあげる必要があるのです。
人の手間と熱帯魚のストレスのバランスが取れるラインとして、週1ペースは最低限守りましょう。(そのため、逆に週2回8分の1ずつの交換はOKというか、むしろ推奨します)
水換えの方法
水換えの意味と頻度が理解できれば、後は具体的な手順です。はじめは少し手間取るかもしれませんが、慣れれば準備から片付けまでで20分程度の作業です。
準備するもの
絶対必要!
- バケツ類
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- 10リットルくらいのものがおすすめ
- 出来れば2つ用意したいところ
- 網
- 水中のごみとりに使います
- 軍手
- 苔掃除に使います
- タオル
- どうしても水がはねたりこぼれたりします
あると便利!
- 新聞紙 or ビニールシート
- 床にひけば後片付けが楽ちん
- 塩素中和剤(カルキ抜き)
- ない場合は煮沸などで塩素を抜く作業が必要です
- プロホース or 電動ポンプ
- 熱帯魚用品を取り扱うお店に売っています
- もち手つき計量カップ
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- 500~700mlくらいのものがおすすめです
- 新しい水の追加時に使います
床や壁を新聞紙(ビニールシート)で保護
特にはじめのうちは、どんなに慎重にやっても水をこぼしたりすることが多いです。事前に水槽の周囲へ新聞紙を敷いておけば、最後はそれを捨てるだけで後片付けが終わるので、後片付けの手間を削減できます。
水槽内のごみや苔をとる
水槽内の水を抜く前に、目に見えるごみやコケ類をお掃除しましょう。水中に漂うごみは、網を使って掬い取ればOKです。水槽面やフィルターなどに発生した苔は、軍手を着用して擦ってあげればとることができます。
この時、擦り落とした苔を水中に漂わせてしまうと、また苔が発生する原因になりますので、できる限り軍手でからめ取るように落としていってください。
フィルターなどを一時停止する
作業中は水量が減り、水槽周りでいろんな作業を行います。万が一の事故を防ぐため、フィルター、ヒーター、照明などの周辺器具を全て停止しましょう。できればコンセントを抜くようにすると、とても安心です。
そしてヒーター類を一切止めてしまうので、ここから先の作業は時間との勝負になります。
古い水を抜く
これまでの作業終了後、水槽内の水を抜いていきます。この時あると便利なのが、プロホース(または電動ポンプ)です。どちらも熱帯魚用品を取り扱うお店で販売されています。簡単に言うと、灯油を入れ替えるときに使うあの道具の 熱帯魚用バージョンです。
60cm水槽の場合、総水量の4分の1はおよそ15リットルになるので、手でくみ出そうとすると結構手間になります。そこでこうした道具を利用できれば、かなりの時短ができますよ。
ちなみに、プロホースは手でポンプを動して始動しますが、電動ポンプはそれすら自動でやってくれます。ボタン一つで排水が完了するわけです。
水槽内のごみや苔をとる②
水槽の水を抜くと、底のほうに隠れていたゴミが舞い上がってくることが多いです。その時は、また網などですくって綺麗にしてあげましょう。
新しい水の準備
古い水を捨てたら、バケツに新しい水を用意します。塩素中和剤を用意してあれば、蛇口から出てきた水道水そのままで構いません。
なお、この時準備する水は出来る限り水槽内の水温と合わせた温度にしてください。水温の急激な変化は熱帯魚にとってストレスになるので、必ず守るようにしましょう。
温度を合わせられたら、塩素中和剤を入れて準備完了です。
新しい水を入れる
温度もばっちり、塩素もきちんと抜いた水が用意で来たら、早速水槽に入れていきましょう。バケツからそのままドバって入れてしまえば一番楽ですが、それは止めてあげてください。水質が一瞬で変わってしまい、熱帯魚がびっくりしてしまいます。
また、すごく水がはねて後片付けが大変になってしまいます。出来る限り、チョロチョロと流し入れるようにしてください。
そこで便利なのが、料理に使う持ち手つきの計量カップです。これを使うだけで、かなり楽に水を少しずつ入れることができますよ。100円ショップでも売っているものなので、準備することをおすすめします。
フィルターなどを稼働させる
水が入れ終わったら、すぐにポンプ、ヒーターなどを稼働させましょう。フィルター停止からここまで15分くらいが目標です。長くても30分以内に終わらせてください。
後片付け
周りを拭いたり、使った道具を洗ったりします。
以上で水換えは完了です!
最初は構えてしまいがちですが、毎週やっていれば歯を磨いたりお風呂に入ったりするのと同じくらいの感覚でできるようになります。習うより慣れろの精神で、一歩ずつ段階を踏みながらやっていきましょう。