ゴールデングラミーの飼育方法まとめ
ゴールデングラミーは黄色にマーブルのスポット模様が特徴的なグラミーの仲間です。グラミーは熱帯魚としての歴史が古く、これまでに多くの人為的な品種改良を受けてきたことから、人工飼育環境への適応性が高く、とても飼いやすい種といえます。
なお、本種と非常に似たゴールデンハニードワーフグラミーという名前の熱帯魚がいますが、両者はまったく違う種なので、お気を付け下さい。ゴールデングラミーは最大15cmになるのに対し、ゴールデンハニードワーフグラミーは最大でも5cmの小型種になります。
基本データ
名称 | ゴールデングラミー |
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学名 | Trichogaster trichopterus var |
分類 | ベタ・グラミーグループ |
体長(成魚) | 15cm |
寿命 | 3年程度 |
飼育環境・飼育難易度 | |
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飼育温度 | 26℃前後 |
飼育水 | pH6.7 |
市場価格 | 800~1,500円 |
総合飼育難易度 | ★☆☆☆☆ |
飼育に必要なもの
水槽のサイズは60cm以上を用意する
ゴールデングラミーは、グラミーの仲間の中では大型化するタイプです。最大で15cm程度に成長するため、本種を飼育するためには60cm規格以上の水槽が必要です。
底砂は大磯砂かソイルがおすすめ
ゴールデングラミーの飼育において、特定の機能や性質をもった底砂の導入は必要ありません。そのため、汎用的かつ半永久的に使用できる大磯砂の導入がお勧めです。ただし、大磯砂には貝殻等のpHを変化させる異物が入っているものがあるので、貝殻等処理済みのものを購入するか、自身でしっかりと処理をしてから使うようにしましょう。
また、ゴールデングラミーと同時に水草を飼育しようとする場合には、水草が根を張りやすいソイルを用いるのがお勧めです。
フィルターはろ過能力が高い外部式が好ましい
ゴールデングラミーの水の汚し具合は熱帯魚の中で平均的ですが、15cmという大きさから餌の量が多くなりがちですので、飼育設備にはそれなりのろ過能力が要求されます。
そのため、使用するフィルターは外部フィルターがおすすめです。ろ過容量は水槽のサイズに準拠しているものを使用すれば問題ないでしょう。
餌は人口飼料をすぐに食べてくれる
ゴールデングラミーの人工飼料への餌付けは非常に容易です。というよりも、飼育者は特に何もする必要はありません。ゴールデングラミーの口に入るサイズの餌であれば、フレークタイプ・顆粒タイプを問わず始めからパクパクと食べてくれます。
混泳について
同種との混泳 | △(可能) |
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他種との混泳 | △(可能) |
ゴールデングラミーはグラミーの中でややキツイ性格を持っている傾向があり、同種他種ともに混泳は注意が必要です。まず同種間の混泳では、オス・メスのペアでの飼育を原則にしましょう。それ以外(特にオス同士)での同居は、ケンカを誘発してしまいます。
他種との混泳は1.小さすぎない(体長10cm位が目安)2.生活スペースが被らない(中層以外の熱帯魚を選ぶ)の2つを注意して選択するのがポイントです。具体的には、低層で生活するコリドラスやアルジイーターなどが候補になるでしょう。
なお、普段は平穏に生活していても、ゴールデングラミーのオスは繁殖期になると攻撃性を増して喧嘩っ早くなりますので、石や水草などを使っていくつか避難所を作ってあげることをおすすめします。
繁殖方法
人工飼料への餌付け | ○(容易) |
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ゴールデングラミーの繁殖は比較的容易でその方法も十分確立されています。まず繁殖を試みる際は、混泳魚は入れず一つの水槽にオス・メスのペアだけを飼育しましょう。そのうえで、水面にフロッグビットなどの浮き草を浮かべておきます。あとは健康に飼いこんでいけば、オスが浮き草の周りに泡でできた産卵場所を作り始め、メスがそこに卵を産みます。
2~3ヵ月してもそういった行動が見られない場合には、餌量の見直し、照明のタイマー管理(規則正しい生活パターン)、水面の曝気具合の調整(水面の動きが激しすぎると折角作った泡がすぐ消えてしまう)などをしてしばらく様子を見てみましょう。稚魚が孵ったらサテライトで隔離を行い、インフゾリア・ブラインシュリンプなどを与えてあげればOKです。