種類別飼育方法

ミドリフグの飼育方法まとめ

ミドリフグ

ミドリフグは、海水と淡水が入り混じる「汽水域」という場所で生活するちょっと変わった熱帯魚です。そのため、飼育環境にも塩分を入れてあげるなど、特殊な環境づくりをしていく必要があります。

いわゆる「フグ」の中で、一般の熱帯魚として飼われる数少ない種であり、緑~黄色のパステルカラーをした体色から、女性に絶大な人気を誇るとか誇らないとか……。

しかし、その可愛さとは裏腹に攻撃性が強く、フグの一種だけあって体内に毒も持っていることから、他の種との混泳はできません。小~中型の水槽で、一匹だけ大切に飼育することが推奨される熱帯魚です。

基本データ

名称 ミドリフグ
学名 Tetraodon nigroviridis
分類 その他グループ
体長(成魚) 10cm
寿命 6年程度
飼育環境・飼育難易度
飼育温度 26℃前後
飼育水 pH7.8
市場価格 300~600円
総合飼育難易度 ★★★☆☆易     難

飼育のポイント

水槽の大きさは45cmまたは60cm推奨

ミドリフグは、成長すると体長10cm程度になる中型の熱帯魚です。そのため、最低でも45cm規格より大きい水槽で飼育してあげましょう。

本種は実質的に単独飼育されることがほとんどですから、大きさは45cmor60cmの2者択一となると思われます。(それ以上でももちろん飼育できますが、水槽があまりにさみしいです)

底砂はサンゴ砂を薄く敷いてあげる

ミドリフグは、一般に飼育される熱帯魚の中で、好むpHがかなりアルカリ性に寄っています。そこで、本種を飼育するときの底砂は、飼育水をアルカリ性に傾ける効果があるサンゴ砂をおすすめします。

なお、ミドリフグは大食いで水をとても汚しやすいので、底砂をあまり厚く敷くのはおすすめできません。5mm~1cmを基準にうっすらと整える程度にしてください。

ろ過設備は外部フィルターがおすすめ

ミドリフグは大変大食いで、水を汚しやすい種です。しかも、ミドリフグの好む汽水(塩分を含む水)というのは、淡水よりも水をきれいにするバクテリアが増えにくいという特性があります。

そのため、本種を飼育する際には、高い浄化能力を誇る外部フィルターの使用をおすすめします。特に、これまで純粋な淡水魚の飼育経験がある人は、「たった一匹に大掛かりな……」と思われるかもしれませんが、必ず有効に機能するはずです。

人工餌にはほとんど食いつかないので注意

ミドリフグは人工餌にほとんど餌付きません。まれに若魚の段階から人工餌を与えていると、慣れてくれる個体がいますが、あくまで運次第です。そのため、ミドリフグへの給餌は冷凍アカムシやクリル、ゆでたシジミ(水が汚れるのでほどほどに)を与えてあげるようにしましょう。

ミドリフグ一匹しかいない水槽に餌を与えることがほとんどでしょうから、ピンセットから直接食べさせることに慣れさせていくと、餌が散らからず水槽内の汚れるスピードを緩やかにすることができます。

混泳について

同種との混泳 (困難)
他種との混泳 (困難)

ミドリフグは、同種他種問わず混泳はできません。そもそも気が強い種であるため、同種同士は激しくケンカをしてしまいます。

また、他種の場合は本種が好む汽水域(塩分濃度)pHがネックとなります。一般に飼育される熱帯魚で、ミドリフグと同条件で健康に飼いきることができる種類を見つけることが難しく、混泳(仲良く暮らす)のまえに飼育ができないということになってしまうのです。

繁殖難易度

飼育下での繁殖 (困難)

ミドリフグの一般飼育下での繁殖方法は確立されておらず実現は困難です。繁殖への挑戦は諦めて、いま飼育している個体に情熱をそそぎましょう。

飼育する上での注意点

pHの調整は慎重に行う

ミドリフグを飼育するうえでサイズよりも気を付けなければいけないのが、中に入れる飼育水です。冒頭の説明の通り、ミドリフグは海水と淡水が交じり合う汽水域を主な生活の場としています。(時折、淡水域に出入りすることもあるようです。)

なので、私たちもその淡水域の環境を水槽内に用意してあげなければいけません。まず、熱帯魚ショップに行って「人工海水の素」「比重計」を購入しましょう。決して市販の食塩などを使おうとしてはいけません。

売られている海水の元にもいくつか種類があると思いますので、ショップの店員さんに「ミドリフグを飼育するために汽水を作りたい」ということを伝えて、見繕ってもらうことをおすすめします。

その後、比重1.009を目安に汽水を作っていきましょう。バケツに用意したカルキ抜き済みの水に、比重が1.009になる(比重計で計測します)まで人工海水の元を入れていきます。この時、水温は実際に飼育する温度に合わせておくことを忘れないようにしてください。そうしないと、比重がコロコロ変わってしまいます。

また、水替えの時にも都度同様に汽水を作って水を替えてあげるようにします。

フグ毒に注意する

ミドリフグはフグの仲間なので、体内に毒を持っています。

食用のフグに比べ小型で、もちろん食べることはしないですから、あまり神経質になる必要はありませんが、水槽に手を入れると時はゴム手袋を着用するなど、十分注意・対策をして接するようにしてください。

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