種類別飼育方法

ピラニアの飼育方法まとめ

2匹のピラニア

アマゾン川に住む人食い魚というイメージの強いピラニアですが、実は観賞魚として家庭で飼育することができます。

あまりの違いに驚かされますが、ネオンテトラなどと同じカラシンの仲間であり、光の当たり方によって金箔をまぶしたように見えるその姿は、なかなかに見ごたえがあるものです。

現地では多数の種類が知られていますが、熱帯魚飼育の対象として一般に流通しているピラニアは「ピラニア・ナッテリー」と呼ばれるもののみであり、本記事もその種のみを対象にしています。

基本データ

名称 ピラニア・ナッテリー
学名 Pygocentrus nattereri
分類 カラシングループ
体長(成魚) 20cm
寿命 13~15年程度
飼育環境・飼育難易度
飼育温度 26℃前後
飼育水 pH6.8
市場価格 500~1,000円
総合飼育難易度 ★★★☆☆易     難

飼育のポイント

水槽の大きさは90cm以上推奨

ピラニアは成魚になると大人の手のひら大の大きさとなり、しかも群れで生活する特性のため、健康に飼うには5匹前後は一緒に水槽に入れる必要があります。

また、活き餌を好む習性から水を汚しやすいため、できるだけ水量を多く確保して汚れに対する緩衝性をあげておくことも重要です。

これらのことから、ピラニアを飼育するうえでおすすめする水槽サイズは、90cm規格以上となります。

底砂を敷かないベアタンクでの飼育がおすすめ

ピラニアを飼育する場合、底砂を敷かないベアタンクでの飼育をお勧めします。同種は活き餌を好む肉食魚なので、食べ残しや糞などのごみがすぐたまりますが、ベアタンクであればその状況が一目でわかります

ろ過設備は外部+上部フィルターの2台稼働がベスト

食べ残しや糞などで水を汚しやすいピラニアには、十分なろ過装置が必要です。特に上で推奨しているベアタンクの場合、底砂に繁殖するはずのバクテリアがいない状態のため、求められるろ過能力は特に大きくなります。

そこで、おすすめなのが外部フィルターと上部フィルターの2台稼働です。
単純にろ過能力が2倍になるだけでなく、濾過槽のメンテナンス(掃除)タイミングをずらすことで、メンテナンスによるろ過バクテリアの減少を最小限にとどめる効果が期待できます。

餌は生餌を中心に与え、空腹にさせないよう注意

ピラニアの人工飼料への食い付きはそれほど悪くありません。ただやはり、生餌の方をより好みますので、生餌をあげながら、並列で人工飼料もあげていくという方法がのぞましいでしょう。

生餌としては、アカムシや小赤(金魚)などが対象になります。人口餌へ慣れさせるには、生餌と同時に大型肉食魚用のエサを投入してあげましょう。そのうち気になって食べてくれるはずです。

なお、ピラニアへの給餌に関する注意点として餌をあげるペースがあります。ピラニアは、空腹になると容易に共食いをはじめる習性がありますので、決して空腹状態にさせてはいけません

他の熱帯魚では、2日に1回くらいの給餌で十分ですが、本種の場合は毎日2回、必ず餌をあげてピラニアが常にお腹が満たされている状態を維持しましょう。

混泳について

同種との混泳 (容易)
他種との混泳 (困難)

ピラニアは上の項目にも書いてある通り、もともと群れで生活する性質ですから、同種との混泳はむしろ推奨されます。メンテナンスのしやすさなどを考慮すると、90cm規格水槽で6~7匹が上限になってくるでしょう。

一方他種との混泳に対しては、絶対厳禁です。ピラニアは自分より大きな熱帯魚に対してもかまわず捕食しようとする習性がありますので、絶対にピラニア(と彼らの餌)以外は水槽に入れてはいけません。

繁殖難易度

飼育下での繁殖 (困難)

ピラニアの飼育下での繁殖はハードルが非常に高く、まったくおすすめできません。ペアリングのための隔離や底砂への産卵など、熱帯魚が健康かつ飼育者がストレスなく飼育するための条件と、ピラニアを繁殖させるための条件があまりにかい離しているためです。

費用と手間が多くかかるのに、結果は運に任せないといけないということで、繁殖が不可能ということはありませんが、熱帯魚の繁殖を楽しむのであれば、他の種での実践を試みる方が精神衛生上もよろしいと思います。

飼育する上での注意点

噛みつき事故に気を付けよう

ピラニアを飼育する場合は、噛みつき事故に注意が必要です。ピラニアがいる水槽の中に手を入れることは、たとえ短時間でも避けなければいけません。メンテナンスは、一度ピラニアを他の水槽やバケツ等に隔離して行うようにしてください。

また、ピラニアは血の匂いに大変敏感です。指にケガがある状態でメンテナンスをして、ピラニアを水槽に戻すと、いきなり興奮状態となって水槽内で暴れ出したり共食いを始めたりすることがあります。

出血を伴う怪我がある場合には、ビニール手袋などをして血が水槽内に侵入しないよう十分注意してください。

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