飼育のコツ

混泳を成功させる5つのポイントと混泳に適した熱帯魚4種

混泳の水槽

多種類の熱帯魚を一つの水槽に入れて飼育する。いわゆる「混泳」は熱帯魚飼育の醍醐味の一つですね。初心者の人でも飼育に慣れてくると、まず挑戦したくなるものでしょう。

混泳はコツをしっかりと押さえれば、特別難しいものではありません。ここではポイントを5つにまとめていますので、参考にしてみてください。

しっかり対象魚を選ぶ

これが正しくできれば混泳の8割は成功したといえるでしょう。次の考え方で選定をするとうまくいきやすいです。

メインの熱帯魚を決める

自分が絶対に飼いたい!と思える種を1つ決めてメインに据えましょう。唯一見た目一本で決めても大丈夫なので、徹底的にこだわりたいですね。

メイン種の特性を調べる

  • 水槽の上層、中層、下層のどこを住処としているか
  • 良く泳ぐか?あまり泳がないか?
  • 好みの水質は?
  • 肉食性が強いか?草食性が強いか?
  • 大人しいか?獰猛か?

このあたりをしっかり調べましょう。

同居魚を選定する

メイン種の特性を基に、飼えそうな同居魚を選定します。ここで好みの体色などで選ぶと失敗してしまいます。あくまで相性が第一です。

  • 水槽の上層、中層、下層は被らない方がいい。
  • メインが良く泳ぐならあまり泳がない様がいい。
  • 好みの水質は同じでないといけない。
  • メイン種の肉食性が強いなら、同居魚の大きさに注意。小さいと食べられてしまう
  • メイン種が獰猛なら、同居魚の大きさに注意。メイン種より大きい種か、生活圏を絶対ずらす(底以外で生活しない種を選ぶなど)。

隠れ家を用意する

岩や流木を使って、熱帯魚が逃げたり隠れたりできる場所を事前に用意してあげましょう。

メインと同居魚のうち、「小さい種」から水槽に入れる

基本的に先輩魚の方が強い立場になるので、大きい種が先輩だといじめが起きやすくなります。先に大きい種が水槽に入っているときは、サテライトや仕切りを利用して先輩魚を一時的に隔離しましょう。

夜の暗い時間に同居魚を放す

後から追加して熱帯魚を入れる場合は、先に住んでいる方が寝てる間に水槽に放せば、ケンカを避けられる場合があります。(絶対ではありませんので、その後の観察は欠かさないでください。)

毎日観察する

昨日までうまくいっていたのに、突然ケンカが始まったりするのが生き物を飼うということです。観察はしっかりと毎日してあげましょう。

混泳におすすめの熱帯魚

同居魚をゼロから考えるのも熱帯魚飼育の楽しさですが、とはいえ一般的に「同居魚に適している」と言われる熱帯魚もいます。

コリドラス

コリドラス

底モノの定番コリドラスです。穏やかで小型、そして底をうろちょろしていてほとんど泳ぎ回ることがないので、多くの熱帯魚と生活圏が被らず、ケンカが起きにくいです。飼育も容易で身体が丈夫なので、まさに同居魚としてうってつけといえるでしょう。

マーブルハチェット

マーブルハチェット

底モノの次は上物です。本種は水面ギリギリでずっと生活しますので、やはり多くの熱帯魚と生活圏が被りません

コリドラスに比べて飼育難易度が少々高いことと、非常に小型のため肉食魚に食べられないか注意が必要です。

カージナルテトラ

カージナルテトラ

中層で泳ぐいわゆる「熱帯魚」であれば、カージナルテトラの安定感はやはり捨てがたいです。穏やかな性格と、適度な大きさ。通常は数匹で群泳しますので、水槽内でも映えます。

初心者の始めの熱帯魚としてお勧めされることもあるように、飼育の容易さも折り紙つきです。

トランスルーセントグラスキャット

トランスルーセントグラスキャット

少々イロモノ枠ですが、トランスルーセントグラスキャットも同居魚としておすすめできる種です。身体全体が透明という面白い特徴は一見の価値ありです。体をくねらせて一ヶ所でウヨウヨ浮いていることが多く、他の熱帯魚の生活圏をあまり侵さないので、ケンカになることはほとんどありません。

ちなみにケンカは弱いので、起こった時にはまず負けます。飼育難易度も程々で、初心者にも十分飼育できます。

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