水槽の立ち上げ方!台の組み立て~器具の設置までの工程を順に解説!
今回は、水槽の立ち上げの前段階である台の組み立てから器具の設置までを順に説明していきます。(いきなり水を入れるのではなく、実はその前にやっておくべきあれこれがあるんです)
水を入れる前に準備すること
防水シートの設置
水がはねたりこぼれたりしても気にしないという人はなくてもOKです。
多少の水なら吸い込んでくれるからと、防水でないシート(布など)を使う人もいますが、半年~1年くらいでカビが発生してくるので、おすすめしません。
ただ、すぐ取り換えられる場所なら、シートの上に新聞紙を敷いておくのは有効な手段です。
水槽台の組み立て&設置
水槽台を組み立て、用意した飼育スペースに設置しましょう。水槽に水を入れると、重さは30cm水槽で10キロ・90cm水槽では200キロ近くになります。容易に動かすことはできませんので、しっかり場所を吟味して水槽台をセットしましょう。
設置後にグラつきや傾きがないかチェックしていきます。グラつきについては、上から体重をかけてグラグラしないか確認すればOKです。通常、60cm用の水槽であっても60~70㎏は安定して支えなければならないので、その程度ではびくともしないはずです。
傾きについては、さすがに水平計のある家は少ないはずなので、せめて透明な容器に水を入れ、台の上に置いてみてください。そこで目視で気づくほど傾きがあるのは明らかにNGです。
道具を洗う
まずは水槽・底砂以外の買ってきた道具を一通り洗浄しましょう。基本的には水で洗いながす程度で大丈夫です。
注意点として、絶対に洗剤は使用しないでください。魚の飼育環境に悪影響となります。
水槽を洗う&水漏れをチェックする
同じ要領で水槽を洗った後、一度水を満タンに入れて水漏れがないかチェックします。多くの場合、水漏れはジョボジョボ流れるのではなく、しみ出してくる形で発生します。
そのため、多少面倒でも洗浄後に一度外側を拭いて完全に乾燥させ、そのあと新聞紙の上で水槽に水を入れておくとチェックが確実にできます。
水槽の設置
水漏れの確認が終わったら、水槽を水槽台の上に置きます。この時も念のため、傾きなどがないかチェックしましょう。
(任意).バックスクリーンを貼る
水槽の背景にバックスクリーンを張りたい場合は、このタイミングで行います。水槽の向こう側にある壁や家具が見えなくなるので、ぐっと見た目が良くなります。
セット商品に同梱されているか、単体で事前に購入する必要がありますが、100%鑑賞用に用いるものですので、貼らなくても飼育上は全く問題ありません。
底砂を洗う&水槽に敷く
底砂をそのまま水槽に投入してしまうと、後々水が濁る原因になるので、事前に必ず洗ってから投入しましょう。(それでも多少濁りは出てしまうのですが……)バケツなどを利用し、お米を研ぐ要領で2~3回洗います。
また、水槽に入れるときは一度にドバっと入れず、少しずつ小分けして入れましょう。一度に入れると、衝撃で水槽にひびが入ったり、割れたりする可能性があります。
水槽に投入後、前面から背面にかけて徐々に高くなるようにならしていくと、遠近感が出て迫力のある水槽になります。
はじめての場合、ここまでで2時間程度かかると思います。焦る気持ちを抑え、確実に進めていきましょう。
器具のセッティングから水入れまで
水槽が水漏れしないか確認し、底砂を敷いたらいよいよ水槽に必要な器具をセッティングし水を入れていきます。慣れれば2時間程度の作業ですが、初めての人は半日以上の時間を確保したほうがよいでしょう。
フィルター・ヒーター・温度計をセットする
水を入れる前にセットを行います。この時、電源は絶対に入れないでください。故障・事故の原因となってしまいます。
(任意).流木や石をレイアウトする
より見た目を自然の景観に近づけたり、魚に住処を提供するために流木や石を置く場合にはここで行いましょう。
ベテランの人の中には川辺や海岸で拾ってきたものを使う人もいますが、病原菌やアク抜きの問題があるので、初心者の方は熱帯魚ショップで販売している専用商品を購入したほうが無難です。それならば、流水で軽く洗ってあげれば問題ありません。
水が入っていない状況が最もレイアウトしやすいので、納得できるまでいじくり倒しましょう 。
水の投入
ここまで準備ができたら水を投入します。ここで入れる水は、カルキ抜きをしないそのままの水道水でOKです。
水を勢いよく入れると、底砂が舞い上がり、せっかくレイアウトした流木や石もどんどん動いてしまうので注意しましょう。
水の投入にバケツを使う場合は、底砂の上にお皿やトレーのようなものを置いたり、クシャクシャにしたビニール袋を敷き詰めてクッションの代わりにすることで、勢いを殺して緩やかに水を入れることができます。
ただ、最も楽な方法は蛇口からホースをつないで静かに水を出すことなので、水槽に届くホースをお持ちの方はぜひその方法を利用してください。
(任意).水槽のごみ取り
水を入れた後、ゴミが浮かんでいる場合には網ですくうなどして取っておくようにしましょう。また、ひどい濁り(水槽の向こう側が見えないほど)がある場合には、落ち着くまで時間を置くことをお勧めします。
ここまでくれば最初の準備は完了です。