水槽の立ち上げ方!台の組み立て~器具の設置までの工程を順に解説!
今回は、水槽の立ち上げの前段階である台の組み立てから器具の設置までを順に説明していきます。(いきなり水を入れるのではなく、実はその前にやっておくべきあれこれがある
ディスカスは名前の由来(disc=円盤)の通り、円盤様の真ん丸な体が特徴的です。体色も美麗な種が多く、淡水熱帯魚の王様と呼ばれることもあり、ディスカスだけを専門に飼育するフリークも多数存在するほど奥が深い種です。
ただ、本種の飼育は他の熱帯魚での常識が通用しない点が多く難易度最高レベルに位置します。何としてもディスカスを飼育したい!という大きな熱意をもって飼育に挑戦していきたい熱帯魚といえるでしょう。
名称 | ディスカス |
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学名 | Symphysodon |
分類 | シクリッドグループ |
体長(成魚) | 15cm |
寿命 | 5~6年程度 |
飼育環境・飼育難易度 | |
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飼育温度 | 29℃前後 |
飼育水 | pH6.5 |
市場価格 | 3,000~50,000円(体色等により大きく変動) |
総合飼育難易度 | ★★★★★ |
ディスカスは大きくなると体長15cmほどに成長する中~大型の熱帯魚です。体も円盤型のため、面積は非常に大きくなります。
しかも、高栄養のエサを大量に食べるため水を汚しやすく、少しでも水量を確保して水の汚れに対し緩衝性を持たせてやることが必要です。そのため、推奨の飼育水槽サイズは90cm水槽以上となります。
幼魚である体長5cm程度の段階なら、60cm水槽で一時的に飼うことは可能ですが、いずれサイズアップは必要になります。
ディスカスは非常に水を汚しやすいため、飼育者は頻繁に掃除を行う必要があります。そのため、各種作業を行いやすいベアタンクでの飼育が最適です。これにより、底にたまった食べ残しなどのゴミを見つけやすくなったり、水草などに気を取られて作業が煩雑になったりすることを防ぐことができます。
ディスカスは水を汚しやすい餌を大量に食べるうえ、他の熱帯魚に比べ高温の環境で飼育しますので、ものすごいペースで水が汚れていきます。そこで、ろ過能力の高い外部式フィルター等を利用したくなりますが、本種の水の汚し方は、フィルターの能力の差で解決できるレベルではありません。
加えてディスカスは、水流を好まない傾向にあるので、ポンプを用いて水を循環させるフィルターは、あまり適しているとはいえないのです。そこでおすすめする水質の管理方法は、強い水流を生まないスポンジフィルター+多頻度の水換えです。具体的には、2日に1回、全量の1/3の水を交換しましょう。
フィルターはあくまで補助的にしか稼働させず、あくまでも水替えによって水質を維持するという方法になります。
一般に推奨される高能力フィルターをメインにおいて、1週間に1度程度の水替えで補助するというセオリーと全く異なる、ディスカス独特の飼育環境です。
ディスカスの飼育には「ディスカスハンバーグ」とよばれる本種専用のエサが最も良く用いられます。このディスカスハンバーグは非常に嗜好性が高く、ほとんどの場合何もしなくても水槽に放り込めばディスカスたちはバクバク食べに来ます。その他、栄養の偏りを防ぐ目的で、冷凍アカムシなどを副食としてあげるとよりバランスがとれるでしょう。
なお、ディスカスの飼育においては、餌は通常の2日に1回程度ではなく、1日2~3回のペースであげるようにしてください。元来の大食漢に、高めの飼育水温が新陳代謝に作用し多くの栄養を必要とするためです。これらのことが、ディスカス飼育で水がどんどん汚れていくことの原因になってくるのです。
同種との混泳 | ○(容易) |
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他種との混泳 | ✕(困難) |
ディスカスは単独飼育よりも複数飼育の方が安定して飼育できる傾向にあるため、同種との混泳はむしろおすすめです。しかし、気が強い一面があるので、常にガチンコになってしまう2匹や、2vs1でいじめの構図ができやすい3匹での飼育はおすすめできません。最低でも4匹以上を基準に飼育をするようにしましょう。
他種に関しては、そもそもディスカスの飼育環境下で健康に飼育できる種類はほとんどおらず、現実的に不可能と考えるのが妥当です。
飼育下での繁殖 | △(可能) |
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ディスカスの飼育下での繁殖は、設備と根気、そして少しの運があれば可能です。
まず、ディスカスを複数匹(6匹以上~)同時に飼育し、ペアができるのを待ちます。この時、ペアが確立するかは完全な運任せですが、ペア成立の合図である2匹でテリトリーを作る(他の魚を追い出そうとする)行動を見逃さないためにも、できるだけ大きな水槽(120cm水槽など)での飼育をお勧めします。
ペアが成立すれば、あとは他のディスカスを別水槽に移し、刺激を与えないよう飼育を続ければそのうち産卵するはずです。生まれた卵は3日程度で孵るので、生後1週間くらいからブラインシュリンプなどを与えてあげれば成長していくことでしょう。
今回は、水槽の立ち上げの前段階である台の組み立てから器具の設置までを順に説明していきます。(いきなり水を入れるのではなく、実はその前にやっておくべきあれこれがある
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酸欠とは、文字通り酸素が足りなくなってしまうことです。熱帯魚はエラ呼吸で水中の酸素を体に入れていますから、酸素がなくなればもれなく死んでしまいます。
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