飼育のコツ

水槽用フィルターの掃除は「頑張り過ぎない」ことが重要!

フィルターを開けている画像

具体的な掃除の仕方は、フィルターの種類一つ一つによって異なるため、説明書などを読んで行っていくのですが、どんなフィルターを使っていても共通して気を付けるべき点があります。

それは「掃除に力を入れすぎてバクテリアが減少してしまう」のを防ぐことです。

フィルターの清掃ペース

フィルターは汚れを濾(こ)しとると同時に、水質を安定させるバクテリアの住処としての役割を持っています。フィルターの清掃を行うと、どうしてもバクテリアが減少してしまうため、清掃をあまり頻繁にやりすぎるのはよくありません。

頻度としては、1シーズン(3か月)に1回~半年に1回を目安に行ってくのをおすすめします。基本的には、水槽の大きさに対してフィルターの容量が大きいほど頻度を下げても大丈夫です。

例えば60cm水槽で45~60cm用のフィルターを使っていれば、3か月に1回掃除をすべきですが、60~75cm用のフィルターなら4か月に1回くらいで大丈夫ですし、75~90㎝用のフィルターなら半年に1回で十分です。(ただし、使っていてどうにも汚れがひどい場合にはペースに関わらず掃除をしてあげてください)

水換えと同時に行わない

フィルターの清掃がバクテリアの数を減らすというのを、前の項目で説明しました。水槽のメンテナンスでは、もう一つバクテリアの数を大きく減らしてしまう作業が存在します。それが水換えです。

どちらも水槽の健全な維持には欠かせないメンテナンスですが、この二つは決して同じタイミングで行わないでください。例えば、毎週日曜日に水換えをしているなら、水曜日にフィルターの清掃をするなど、出来るだけ両者をずらすようにしましょう。

ろ材はすべて交換しない

どのフィルターにも、ウールやスポンジ、セラミックボールなどのろ材が中に入っています。使っていくうちに当然ろ材も汚れてきますので、掃除をするとき一挙に新品に換えたくなりますよね。でも、それは絶対に避けてください。

フィルターにおいて、ろ材はバクテリアの最大の住処となります。それを一挙に交換してしまうと、水槽全体のバクテリアの数が激変し、環境が壊れる → 熱帯魚の全滅という恐ろしい事態を招きます。ろ材は、一度の清掃で半分ずつ交換するようにしましょう。

残すろ材はやさしくもみ洗い

交換せずに残す濾材は洗浄してまた使うことになりますが、この時ろ材をゴシゴシ力を入れて洗うのは避けてください。あくまで優しく、水の中でもみ洗いするくらいにとどめましょう。表面についた大きな汚れが取れれば十分です。

清掃は塩素を抜いた水で

清掃の時使う水は、水道水を使うのではなく塩素中和剤でしっかり塩素を抜いたものを使用しましょう。これもバクテリアへのダメージを最小限にするためです。温度については、それほど敏感になる必要はありませんが、人が黙って手を入れていられない温度(熱すぎor冷たすぎ)は避けるようにしてください。

まとめ

  • フィルターの清掃ペースは3~6ヶ月に一回で十分
  • 水換えと一緒に行わない
  • ろ材の交換は半分ずつ行う
  • 優しく洗って表面の汚れを落とす程度で良い
  • 掃除に使う水は塩素中和剤などを使って塩素を抜く

いかがでしょうか。フィルターの掃除は頑張り過ぎないことが重要なのです。水槽の環境維持に大切なバクテリアの住処になっていることを意識しながら掃除をするといいかもしれません。

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